新人職員に早くスキルを身につけて一人前になってほしい思いは、慢性的な人手不足状態の介護業界でも同じことです。そこで重要になるのが新人教育です。新人教育でのポイントは褒め方と注意の仕方にあります。やる気が出るような褒め方や、ミスをしても成長できるような注意の仕方をする必要があります。

まずは、褒めるときは少しだけアドバイスを入れるとやる気がでます。また、これまでの経緯を褒めることで、普段から見ていることが伝わります。さらに、患者さんなど第三者が褒めていたことは積極的に伝えましょう。褒めるときは具体的に褒め、褒める側も明るい表情で伝えることがポイントです。注意点としては、人と比較して褒めたり、上から目線で褒めない事です。このような褒め方は褒められた方も嬉しくはありません。一方、注意をする時は感情的にならず冷静に伝えます。過去の事を持ち出すのもNGです。さらに、注意をする前にしっかりと事実確認をして背景を把握することも重要です。場合によっては非がないこともあるためです。

そして、改善方法のアドバイスや、期待している事も伝えて自尊心を高めることも大切です。注意点は、人前で叱らないことです。基本は一対一で、周りに誰もいないところがベターです。このように、褒め方や中の仕方一つでやる気が出たり成長へと繋がっていきます。新人教育する側は、忙しい業務がある上に新人の面倒までとなると、心に余裕が無くなってしまい、ついきつく当たることも多いかもしれません。普段から新人をよく観察していい所を見つけておくと、褒めやすくなります。また、注意をした後も「でも、○○はあなたのいい所」とフォローすることができます。